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ふでのまにまに

とある窃盗事件からコロナ関連統計の必要性を痛感する

www3.nhk.or.jp

東京・豊島区にある閉店後のスーパーマーケットに侵入し、カップ入り即席麺や野菜などを盗んだとして、60代の男が警視庁に逮捕されました。調べに対し「新型コロナウイルスの影響で仕事がなくなり、腹が減っていた」と供述しているということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200425/k10012405361000.html

もちろん、罪は肯定できないが、この報道をみたときいくつか「たられば」のことを思い付いた。

金額が10万円になるという特別定額給付金*1の支給が早ければこの事件は起きなかったのであろうか?
失業や無収入が原因ならば特別定額給付金は一回で足りるのであろうか?
もしくは、当初の政府与党案だった条件付きで30万円を支給するという生活支援臨時給付金*2も実施した方が良いのではないか?

経済的困窮を理由にして盗みを行う以外に起きそうなことは何か?
日銭を稼ぐとしても、この社会状況からして体力があるホワイトな職場ほど休んでいるわけで、ブラックな職場または裏稼業に就くことになってしまうのか?
追い詰められて自殺を考えてしまうのか? それとも、ただ黙って野垂れ死にしてしまうのか?

考えれば考えるほど、この事件の裏には予備群が多いのかなと……。

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大に際して、現政権は感染者数と死者数に対しては強いこだわりを感じることは確かです。
しかし、影響を受けて失業・犯罪・自殺などの件数に反映(増加)されることには関心が薄いというか、支援の動きが遅いのではと不安になります。

3.11をきっかけにして「災害関連死」という概念が広まったと思いますが、今回のCOVID-19でも「コロナ関連○○(死や犯罪など)」は色々と出てくるでしょう。
そして、認識されたものには、行政が適切な対策を打ってほしいことに尽きます。

とりあえずは現時点でもコロナ関連倒産件数は統計的に追えているみたいですが、他には何かあるだろうか?
もし知っている方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えてください。よろしくお願い致します。

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データ分析のイラスト

*1:2020年4月20日閣議決定

*2:2020年4月7日閣議決定