筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した女性に薬物を投与して殺害したとして、医師2名が逮捕*1される事件がありました。
報道が進むにつれ、逮捕された容疑者は優生思想的背景から殺人に及んだ事が明らかになってきた。
個人が自らの意思で尊厳を守るために自死を選択することと、他人が自己の思想や利益のために自死を望む人を殺すことには、越えられない壁があるのは言うまでも無いが、それすら分かっていないのかと愕然とする。
そして、この事件に対する反応の中で最も悍ましいのは、一部の政治家が安楽死や尊厳死の議論を呼びかけていることだ。
はっきり言って、社会的コスト削減のために個人の生存権の放棄して自死することを推奨するような輩に公僕になる資格は無い。
*1:「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」ことには注意されたし
