新日本プロレスのハロルド・メイ社長のインタビュー記事が、東洋経済ONLINEで公開されています。
興味深かったのは、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の会員数が、コロナ禍の自粛期間中の減少は1割程度で済んでいるという点だ。
――一方、ここ数年力を入れている見放題の動画配信サービス「新日本プロレスワールド」(月額999円、税込み)の会員数は、コロナ禍でどのように変化しましたか。
https://toyokeizai.net/articles/-/365526?page=2
実は興行を自粛して、1割ほど会員数が減った。
だが、これはわれわれの想定より少なかった。3カ月間、まったく試合をやっていない。それでも残っていただいているのは、過去の名勝負などアーカイブの強み、あるいは新日本プロレスを応援したいという気持ちも含まれているだろう。
6月中旬に試合を再開すると、会員数は(コロナ以前の水準である)10万人に戻った。そのうち4割弱を海外からの加入者が占める。
ハロルド・メイ社長が言うように、会員(ファン・ヲタク)の高いロイヤリティと、豊富なアーカイブにアクセス出来る強みという見立てには完全に同意ですね。
見方を変えれば、鶏卵問題(因果性のジレンマ)の様に、アーカイブがあるからこそロイヤリティを高く保てているという観点もありかもしれない。
私が他に契約している配信系サービスですと、DAZN(サッカーのJ.LEAGUEなど)や、DMM LIVE!! ON DEMAND(アイドルのAKB48グループの劇場公演など)では、コンテンツの視聴可能期間が余りにも短すぎるので、新日本プロレスワールドの方針を余計にありがたく思っているだけかもしれませんがね(苦笑)。
- 作者:ハロルド・ジョージ・メイ
- 発売日: 2019/12/17
- メディア: 単行本