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映画「21世紀の資本」、Amazon Prime Videoなどで期間限定配信決定

ドキュメンタリー映画21世紀の資本」が、2020年8月8日から同9月30日にかけて、Amazon Prime Videoなどで期間限定配信されるとのこと。
視聴の価格は990円(税込)を予定されています。

コロナ禍で映画館に行くのをためらっていた私にとって朗報以外の何者でもありません。

natalie.mu

ドキュメンタリー「21世紀の資本」が8月8日から9月30日にかけて、Amazon Prime Video、RakutenTV、TSUTAYA TV、U-NEXTで期間限定配信される。
DVD発売に先駆けて行われる本配信。「21世紀の資本」では、フランスの経済学者トマ・ピケティによる同名の経済学書をもとに、ジャスティン・ペンバートンが監督を務めた。さらにピケティ自ら監修・出演しており、「格差が生まれるのはなぜか」「働いても裕福になれないのはなぜか」「社会の何を変えなければいけないのか」という課題に迫っていく。

https://natalie.mu/eiga/news/390775

2013年に発行された「21世紀の資本*1」は、資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回るという不等式「r>g」にまとめることができ、経済的不平等を富の再分配で是正・解決することの重要性を様々な角度から説いた本です。

ただ、私自身も2014年の年末に購入して読了が2015年の大型連休中となるほど分厚い本だったため、多くのフォロワーから「まんがでわかる」や「図解」などのエッセンス版が出ていても、それすら避けられているのが実情でした。

そこでピケティは「政策実現」のために映画化を企図したというのが、専門家の見立てです。

ピケティが自らの主著を映画化したその企画意図は、きわめて明瞭である。それは、上のような世界観と理論的裏付けと政策戦略を持つピケティ主義を、一つの政策プログラムとして一般社会に浸透させていくことである。というのは、もしピケティの問題関心が、他の多くの経済学者たちと同様に、単なる学問的な追究のみなのであれば、映画などには手を染めずに、同業者向けの論文や著書だけを書いていればそれで十分だったはずだからある。
つまり、ピケティの最終的な目的は、明らかに政策実現にあった。そしてピケティは、その政策実現のためには、同業者たちからの承認や称賛のみではなく、自らが提起した政策プログラムに対する一般社会における認知や賛同が必要不可欠なことを理解していた。その意味では、この映画は、ピケティ主義の啓蒙的宣教のための手段であり、ある種のプロパガンダである。

https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2020/07/post-24_3.php

とりあえず、本の復習を兼ねて期間内にしっかり見ようかと思います。

21世紀の資本

21世紀の資本

21世紀の資本

21世紀の資本

*1:日本語版は2014年12月発行