無印良品が「コオロギせんべい」を発売することを発表しました。
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昆虫と聞くだけでゲテモノ扱いする向きも少なからずありますが、ネタではなく意義はとても大きいものになると考えます。
私の時代が来た pic.twitter.com/EUXcBeFjdC
— 木下百花@新曲[ダンスナンバー]配信中 (@wanderlandlove) 2020年5月13日
コオロギなどの昆虫食は、Beyond Meat(ビヨンド・ミート)やImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)などが行なっている人工肉の製造に匹敵する可能性を秘めていると思われます。
先日、世界の人口が7,777,777,777人を突破したことがニュースになっていましたが、人口増加に対して食糧の確保は重要な課題であることは間違いありません。
食糧を確保するという課題の中でも資源効率*1から懸念されているのは肉(動物性タンパク)です。
動物性タンパクの供給源、つまり家畜の飼育方法にパラダイムシフトが起きて生産力が急拡大でもしない限り、近い将来*2に需要が供給を上回るのは確実と言われています。
それならば、植物性タンパクを摂取するか、従来の牛・豚・鶏以外の動物性タンパクを摂取するか?
植物由来の人工肉が前者であるのに対して、昆虫食は後者ということになります。
そして重要なのが、従来通り家畜の飼料にするにしても、植物由来の人工肉を製造するにしても、穀物のまま食べるにしても、穀物の生産力をどうやって担保するかという問題があります。
結論は、当面の間に限れば、農薬使用と遺伝子組換え作物(GMO)しか解がないのは明白です。
農薬は作物を口に入れるまでには安全なレベルに除去するのは可能ですが、土地に農薬が残留して地下水などに流出するという問題があります。
GMOは農薬などの問題を解決する手段ですが、まだ始まったばかりということもあって食品の安全性に未知の部分もあり、感情的反発は根強いものがあります。
これに対して昆虫は飼育(養殖)にかかる資源が少なくて済むのがメリットということになります。
「味」や「食感」という意味では肉の置き換えにはなりませんが、動物性タンパクを摂取する選択肢が増えて結果的に一人当たりの肉の消費量が減ることは歓迎すべきことだと思います。
そして、無印良品の話に戻ると、GMO以外の商品開発をするあたりが「らしい」なと感心しました。
とりあえず、私は「コウロギせんべい」が発売されたらすぐに買って食べてみます(笑)。