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ふでのまにまに

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事実か印象か?

大村秀章愛知県知事の半月以上前の発言を掘り起こし、急に小池百合子東京都知事と吉村洋文大阪府知事がメディア向けパフォーマンスを始めてしまいました。

私も2020年4月11日のエントリーで書いていた様に、コロナ疎開の選択肢を考えていただけあって、小池百合子東京都知事と吉村洋文大阪府知事が有効なエビデンスを示せずに感情論的な反発をすることに対しては、正直なところ不安を覚えざるを得ません。

this.kiji.is

愛知県の大村秀章知事が新型コロナウイルス感染拡大を巡って「東京、大阪は医療崩壊の状態」との発言を繰り返している。大阪府の吉村洋文知事は「大阪で医療崩壊は起きておらず、根拠が不明」と反論し、知事同士による異例の応酬になっている。
一方、同じく大村氏に名指しされた東京都の小池百合子知事は28日、記者団の質問に「他の自治体の人が言ったことに答えるつもりはない。東京に集中したい」と述べるにとどめた。
大村氏は11日の記者会見で「病院に入れない、救急を断るのは医療崩壊。東京と大阪では起こっている」と発言した。

https://this.kiji.is/638665367202628705

太字は筆者による強調ですが、一市民・患者視点に立てば、大村秀章愛知県知事が示した基準の方に理があるのは明白。

こんなバカバカしい地域間対立を煽るのではなく、地域を跨いだり国全体としてCOVID-19(新型コロナウイルス)にまつわる医療負荷・負担の分散する仕組み、簡単な話が患者の輸送手段を早急に確立して欲しいところですね。

なお、事の発端となった2020年5月11日の記者会見はYouTubeで全編が視聴でき、文字起こしは愛知県庁のサイトで閲覧できます。

www.youtube.com
www.pref.aichi.jp

【質問】
例えば今の状況のような規制、休業要請がされていて、移動・行動の自粛もされているような呼び掛けというのは、これは「イエローゾーン」もありますけれども、どれぐらいの段階で、今のような状況の規制が想定されるんでしょうか。
【知事】
もうそれは、仮にですね、仮にそういう状況が来た場合は、その段階で判断をしていくということになると思います。
今はぐーっと4月の、先ほども何回も申し上げましたが、もう2週間、4月25日からぐーっと減って。ですから、どんどん今退院の方が出ててですね、医療機関の負荷も大分軽くなってきたなということは事実で、正直言って、何て言いますかね、大分負担が減ってきたというのは事実なんで、運用、オペレーションもですね、やれやれという感じがあるんですけれども、やはりぐーっと上がってくるところは、そのときはやっぱり相当厳しいことを常に考えてね、やってきましたから、そういう意味では、今の措置よりもですね、もっとこれするかあれするかといろいろ考えて準備したのがありますので。
ですから、そういう意味では、第二波が来て本当にぐーっと陽性者の方が増えですね、噴き上がっていって、病院がぐーっといっぱいになってくるということになれば、より厳しい措置を考えて、その厳しい措置を講じざるを得ないというふうに思います。
もう何度も私申し上げてますけど、病院に入れないということと、それから救急を断るという、この二つはやっぱり医療崩壊ですよ。それが東京と大阪で起きているわけですから、それはですね、よその国の話ではないんですね。
ですから、私はそれはですね、絶対に起こしちゃいかんと。起こしたらやっぱり負けだと思いますよ、僕は。行政としては負けですよ、それは。何をうまいこと言い繕ってもね、結果ですから。ですから、それはやはり、その時点は相当厳しい対応を取らざるを得ないと思います。
ですから、それに併せて当然相当厳しい制限措置も取らざるを得ないと思います。例えばね、今回、連休前にパチンコ店さんに休業の要請を法律に基づきさせていただき、指示を出す手前までいきましたですね。あの指示に何か強制力があるのかと言われても、あの指示を出して、それでもやっていれば法律上は違法状態になるということでありましたから、その手前までいった。その途中段階で店舗名の公表までやりましたよね。
だから、同じことだと思いますよ。例えばパチンコ店以外の業態の方でもそういう休業の要請をし、店舗名の公表をし、指示の一歩手前、そういうことは考えられるわけですね。私は、相当やはりあの店舗名の公表だとか、やっぱり指示というのは、相当やっぱり厳しい措置だと思います、それは。ですから、今回更に、仮にですね、第二波が来て、ぐわーっと噴き上がっていって、もう病院からあふれるような状況になるということになるとですね、そりゃやはりその、私は店舗名の公表とか休業の指示だとか、そういった厳しい措置にも踏み込まざるを得ないということではないかというふうに思います。
もちろんそれはいろんなシミュレーション、想定をし、そしてそれ以外のですね、更に手段というかね、があるかどうかというのは、引き続き検討したいというふうに思います。

https://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2020/05.11.html