各種報道によりますと、2020年7月場所で事実上の懲罰休場の処分を受けた阿炎(あび)関が、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)を通して日本相撲協会に引退届を提出していたことが明らかになりました。
現時点で引退届は受理されておらず、2020年8月6日の理事会で処分が決定される見通しとのことです。
日本相撲協会は観客を入れて7月場所を開催するにあたり、独自のガイドラインを作成。「基本的に外出自粛とし、不要不急の外出をしない」などルールを定めて、全協会員に周知していた。新型コロナウイルスの感染防止に向け、一丸となっていただけに、芝田山広報部長は「情状酌量の余地もない」と断言するなど、協会内には怒りの声が上がっていた。
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202008040001179.html
阿炎とキャバクラに同行していた幕下以下の力士はすでに協会に進退伺を提出している。協会の力士ら協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、解雇の7項目。阿炎は師匠と話し合った末の引退届提出とみられ、処分内容にかかわらず角界を去る可能性が高いという。
本人の希望なのか、それとも実態は違うのかは、外からは分かりませんが。
言えることは、協会が不祥事に対して下す処分の重さについては、一貫性が無いというか、社会通念と乖離しているというか……。
最近の例で挙げるならば、弟子に対する暴行・暴言を常態的に行なっていた中川親方が2階級降格で済んだことと比較して、阿炎に対するものは本当に処分の基準がしっかりしていますか? ということです。