2020年9月4日に行われた菅義偉官房長官の記者会見において、ジャーナリストの江川紹子氏が「関係省庁に対してオウム真理教が起こしたサリン事件に関する資料のアーカイブ化の指示を出されたのは事実か」を質問して、菅義偉官房長官が認めるという問答がありました。
今日は官房長官会見に出て、これを聞いてきました。「記者団」って、これを質問したのはわらしだけなんで、「記者」でいいと思うんですけど… →地下鉄サリン事件の資料保存を関係省庁に指示 菅官房長官 | NHKニュース https://t.co/p9OzXJXSaT
— Shoko Egawa (@amneris84) 2020年9月4日
オウム真理教による地下鉄サリン事件について、菅官房長官は午後の記者会見で、国家にとって極めて重大な事件だとして、歴史の検証に耐えられる形で関係する資料を保存するよう、関係省庁に指示したことを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200904/k10012600911000.html
この中で菅官房長官は、記者団が「地下鉄サリン事件の風化を防ぐため、資料のアーカイブ化を指示したという話があるが、事実か」と質問したのに対し、「国家にとって極めて重大な事件だと思ったので、残すよう指示している。歴史の検証に耐えられるような形にすべきで、厚生労働省と法務省で作業している」と述べました。
そのうえで、被害者やジャーナリストなどが開示を求めた場合の対応については、「そこまで決めていないが、検証に耐えられるようなものにするよう指示しているので、当然そういう方向になるだろう」と述べました。
私自身、地下鉄サリン事件の一人の被害者として今回の措置自体は必要な事だと思うが、現政権の恣意的な公文書管理は批判されてしかるべき水準なので、とても複雑な気持ちである。
本当に今後の検証に耐えうるものを残すのであろうか?
- 作者:NHKスペシャル取材班
- 発売日: 2013/05/29
- メディア: 単行本